DJレーザーメスMIXCD 曲解説

いやー、すごいミックスCDだねこれは。
つーか、ターンテーブルやミキサーの使い方がわからない
日本唯一の「宅録DJ」、レーザーメスのミックスCDができるつーのは
奇跡に近いね。
(本人曰く「DTJ(DeskTopJocky)」だそーで。)
それと同時に全国のこれからDJを始めようとしている若者の
希望になるんじゃないの?
「あんなんでいーんだったら、俺にもできるかな?」なーんてね。
「僕にも弾けた!」ってね。

なにはともあれ、CDに収録されたアホな曲の解説にいきましょう!

1.DJレーザーメスのテーマ
とりあえずサイレンの音とロボットボイスで
カッチョよく登場したかったという彼自作の曲。
それだけだとナンなんで、へちょいベースステーションの音をかぶせて
即席で作った曲です。
ま、オープニングなんで。

2.シベリアケミカル / ケミカルブラザーズ
レーザーメスの18番、「バカ声ネタ+ケミカルブラザーズ」ロングミックス。
元曲はだれかの曲をケミカルブラザーズが
リミックスしたもの。
それに水野晴郎監督・主演のカルト映画「シベリア超特急」の声を
かぶせたロングミックス。
ミックスする必要性はあるのか?それが疑問だが、、、

3.やってミソ! / 嘉門達夫
ブリーフ&トランクスのヒットでにわかに注目されるようになってきた
「人間観察系ソング」。
それのパイオニアといえばかもたつでしょ!!
この曲は彼の曲のなかでも特に打ちこみを多用していて
踊れるものになっている。
「辛ミソポテトチップ」のCMで、ハイテンションでこの曲を歌っていた姿が懐かしい。

4.TWINTWINブラブラ / メロン組
ナンチャンプロデュースでデビューした二人組アイドルのシングル。
売りは彼女達の着る「Yバック」という新しいデザインの水着で、
オリコンで何位かにランクインしたらそれを公開するという
新しいセールス方法を取っていた。(と思う。記憶なんで。)
「サムエル」とか「ブルーム」みたいなのの走りなのかも、、、
曲のほうもキャッチーで、おもわず口ずさんでしまうね。
「ノーブラブラブラブラ!楽チンTWITWINラブ!」最高!!

5.死ね! / SOWHAT
伝説の番組「輝けロック爆笑族!」(「猛毒」がテレビ出演した
最初で最後の番組。)が生んだバカヘビメタバンドのシングル
「なんだチミは?」のカップリング曲。
このバンドは世紀魔Uがプロデュースしてることで有名なんだけど、
最近は似た系統のバンド「SEXマシンガンズ」に押されがちな気も、、、
あと、4曲目から5曲目へのつなぎが、このCDで唯一テンポを合わせて
上手くつないでる場面なので、本人はえらく気に入っているようです。
歌詞も最高!!
(ちなみに、テレビ放映時「病気もらっちまうだろ!」だった歌詞は、
 CDでは「あとで恐いことになるだろ!」に変更されたようです。)

6.ダダダダダイエット / アッコにおまかせ合唱団
日本一の女性シンガー、アッコさんのカッコイイ歌声が
日本一のキャッチー大王、亜星のトラックに乗って、
楽しい空間を作り出す。
「俺もコレ聞いてダイエットしようかなー、、、」てね。
吉村の「ハーヒフーヘホー!」もここで聞くことができます。

7.うぐいすだにミュージックホール2000 / 笑福亭鶴光
往年の名曲の2000年バージョン!すげー!!!
あの曲がデジロックになって甦った!!
まさにDJレーザーメスのために作られたよーなトラックですな。
鶴光のエロアナウンスの声は健在で、
しかも最近の世相を反映させて歌詞も変化している。
例:「好き好きピンクショー」→「パコパコガングロショー」
これは踊れる!!

8.んなことあるか! / グレートチキンパワーズ
元気が出るTV「高校生お笑い甲子園」が生んだお笑いアイドル2人組
グレチキのヒット曲。
この二人デビュー当時は「キンキキッズ」とよく比較されてたけど、
最近はかなり差が開いてしまったなー。
「サトウの切り餅」でしか見ないし。
曲のほうは若気の至り爆発で、
さぶさぶギャグのラップをマシンガンのように連発する。
しかしバックトラックは秀逸で、かなり踊れる!!
貯めて貯めて「んーーーなことあるかーー!!!」で爆発!!

9.刑事ニコ 法の死角のテーマ / スティーブンセガール
前の曲で踊り付かれてちょっと休憩ということで、、、
セガールが流暢な日本語でセガール拳の指導をする声が
どこか和風な雰囲気のただようバックトラックにかぶさる。

10.スーパーハッピー / mcA.T.
「カラオケで歌えるラップ」を身上とするラップ界のキャッチー大王
mcA.T.の超ヒットソング。説明不用でしょ。
この人ももっと再評価されるべきだとケムコは思います。
(アルバム1枚ももってないけど。)

11.たまごっちフリーク / diEZEL fromJPS
数多く出た「たまごっちブーム便乗ソング」のひとつ。
むかつくガキによるバカラップが炸裂する。
「チョベリグチョベリバオヤジッチ!!」という歌詞から
当時の混沌とした情勢が垣間見れますな。

12.子供が3人おりますねん / 西川きよし
「おもビ2」でのプレイでこの曲かかった時、レーザーメスが
「チークタイムだー!!」と叫んでましたけど、
こんなもんでチーク踊れるかー!!
「とりあえずこんなんも持ってるよ」というのを見せたかったようで、、、

13.マッチョドラゴン / 藤波辰巳
格闘技ファンの間では伝説となった曲。新日本プロレス社長の
ドラゴン藤波が素朴な歌声で歌い上げる!!
「しかくいジャンーグルをー、まーかに染めーてやるー。」かわいい。

14.ゴーストブスターズ / 片岡鶴太郎
超ヒットソング「ゴーストバスターズのテーマ」の日本語版は
「プッツン」「ハイホー」「つーか」などの流行語を生んだ鶴ちゃんが歌う。
執拗にブスを攻め立てるその歌詞から
鶴ちゃんの脂っこさがすごく感じられていいなぁ。

15.バルーニー /LAスタイル
ジュリアナ系テクノの超ヒットメーカーLAスタイルのヒット曲。
今聞くとけっこういい曲だな。
この曲はエイベックスレイブin東京ドームのライブから収録。
プロディジーなんかも参加してたんよ。すげー!!

16.プリプリスキャット / スキャットマン
プッチンプリンのCMで日本でも人気者になった
故スキャットマンジョンのヒット曲。
最後のほうの子供の合唱にかぶさる絶妙スキャットが聞き所ね。

17.アフリカの女 / オスマンサンコン
イッコニコサンコンが秋元康プロデュースのしょーもない歌を歌い上げる。
演歌っぽい歌い出しからコロッと普通のポップスに変わるところが
おもろい。
外人だから演歌の心がわかってないしね。

18.あれから二年 / 浅香光代
サッチーミッチー熟女戦争のさなか、なぜかラップCDをリリースした二人。
先に「あれから二年」をリリースしたミッチーは
「サッチ・ア・ビューティフルレディー」を出したサッチーに対し
「真似するんじゃないよ!」と攻撃。
それに対しサッチーは「あんなのラップじゃないでしょ!」とピシャリ。
たしかにそうだ。
ま、俺としてはおもろければそんなのどーでもいいことなんだけどね。

19.ダニアースのテーマ / 野坂昭如
「ほたるの墓」原作者として知られる過激なヨッパライ野坂が、
ドラムンベースのバックトラックに乗せて、
ラップで世相をバッサバッサと切り倒す!!
役人、若者、警察などをすべてダニに見たてて一網打尽!
「死んだ!死んだ!ダニダニダニ!!」って、すごすぎ!!
こんなアホな企画に付き合わされたバックコーラスの人も
ノリノリでかなりおもろい。
この曲はレーザーメスのキラートラックとして使われ、
ブレイクのところでは必ずファイヤーマジックを披露する。
このミックスCD中もっとも盛りあがるハズの曲です!!

20.どんなんかな / 笑福亭仁鶴
関西人にとってのカリスマ、仁鶴師匠のヒットソング。
とにかく曲がイイ!!
チュルチュチュルチュ、パパパヤー、な感じでウキウキしてしまうね。
脱「どんなんかなー」宣言をした仁鶴師匠ですが、
そんなこと言わずまたやってほしいですな。

21.燃えろバルセロナ / 日出朗
説明不用の企画物CD最大のバカソング!!
ジュリアナテクノの人気者「チモバヨ」のヒット曲の日本語バージョンで、
原曲の歌詞「EXTA ME GUSTA ME LA COMO YO.」が
「エクスタシー得たけりゃ肛門よ。」に聞こえることから、
「とりあえずオカマに歌わせよう」ということで実現したであろう曲。
歌詞がすべて空耳なんで、ホントに意味が無い!!
「父団地にいたんだ、いたっけ?」ってなんだそりゃ?くだらねー。
終わり方もクレイジーキャッツ以来コミックソング伝統の
「ボーカル突っ走り型」で、バックトラック終了後もしつこく続く
「エクスタシー!エクスタノー!」の合唱を日出朗が
「もう終わったのよー!!」とヒステリックに止めるコントが楽しめる。

つーわけで、アホばっかの1時間。
聞いた後、偏差値が5くらい下がるので気をつけてください。

(解説:DJ KEMCO)

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