ライナーノーツ

お待たせしました!
「Re-GAG」ってコンセプトを思いついたまでは良かったんだけど、
ライブ映像だとか、ビデオミックスのほうに時間食われすぎちゃって、
音関連の作業をほっぽらかしたまんまだったんよね。
とりあえずしばらくスペランカーズのライブのほうはお休みして
リリースのほうを充実させてきたいと思ってますよ。

その第一弾がこのDJMIXCDシリーズ「Re-GAG」なんだけど、
まずは「Re-GAGって何なの?」ってことから説明していかねば。

Re-GAG=中古ギャグの廃品利用

つまり、さまざまな思惑を乗せてリリースされては
中古ワゴンセールなどの中に埋もれていった、
「笑える曲(Gagtrack)」をもう一度引っ張り出して
改めて笑ってみようという試みなんです。

まず中古CDショップなどに行ってギャグトラックを入手するわけですが、
ここまでだと、
「ジャケットを見て笑うだけ」
「曲を一回聞いて笑う」

これでは100%ギャグを再生したことにはなりません!!そこで、、、

これらのギャグトラックをノンストップDJミックスすることで
・笑いながら踊る!という新しい楽しみが増える!!
・ギャグがテンポ良く、次々に繰り出されることで、笑いが増幅していく!!
つまり、ギャグとダンスビートの相乗効果により、
頭がトランス状態になり、ギャグパワーがどんどん上がっていくわけです!!

これがRe-GAGです!!

ここで重要になってくることは、
「GAGの熟成」ということです。
Re-GAGはあくまでも「GAGを再生する」ということが目的ですので、
ワゴンの中で、じっくりとギャグを熟成させることが重要となってきます。
ですから、今現在、大方の人が「これはおもしろい!」と思っているトラック、
現在オリコンチャートに入っているようなギャグトラックを
MIXしてしまうことはタブーとなり、それはRe-GAGとは言えません。

例えば、、、このライナーノーツを書いている
2001/11/27現在、流行っている
「くず/ムーンライト」などをミックスしても
本来この曲の持つ笑い以上のパワーは引き出せませんが、
中古ワゴンの中でじっくり熟成していくことで、
2年、3年後にはRe-GAGの対象となっていくことでしょう。

ただし、例外として、DJジャレコのMIXのように、
「現在かっこいいと思われているが、よくよく考えると笑える曲」
をあえてチョイスするという手法もあります。

つまり、Re-GAGとは作った本人や世間一般が気づいていない
ギャグパワーを引き出す行為なのです!

なにはともあれ、ギャグの熟成を見極めるのが我らリギャグDJ。
それではギャグソムリエの選曲をご賞味あれ。なーんてね。

Gagtrack MIXCD
Re-GAG
vol:1.0.1
djmix by DJ LASERMES

1.オープニング 
  
吉村明宏&真由美 / だってしょうがないじゃない...いろいろあんだもん
ゴッドねえちゃんことアッコさん(和田アキコ)の付き人を経て、
そのモノマネ「ハーヒフーヘホー!」で一世を風靡した吉村。
この曲は、ゴッドの大ヒット曲「だってしょうがないじゃない」をベースにした
デュエットカラオケメドレー。
ディスコチックなベースラインに、自分だけ気持ちよく歌う吉村の歌声が絡む!

2.ザ・ノンダクレーヅ / 呑まずにいられない
彼らの詳しいプロフィールはわからないけれど、
ジャケ写を見たところ、ヘビメタかグラムロック系のルックスをしています。
収録したミックスは3タイプあるうちの「ディスコリミックス」。
演歌+ヘビメタ+デジロックのチャンポンサウンドに
世界初の「お酒ラップ」が絡む!!

3.OHAメドレー
  慎吾ママ (香取慎吾) / 慎吾ママのOHAロック 〜
  やまちゃん&レイモンド / OHAOHAスターター 〜
  OHAガール / ダンダンdeOHA!
Re-GAGヒットを次々送り出す驚異の番組「おはスタ」。
慎吾ママのスマッシュヒットに、本家OHA!が意義アリ!!
OHAは「おっはー!」ではなく「おぅはー!」なんですよ!!

4.田原俊彦 / ジャングルjungle
T.Komuroよりも先にジャングルに注目したアーティストは
実はトシちゃんだったんですよ!!
この曲のリズムはぜんぜんジャングルではありませんが。

5.キャイ〜ン / お前こそ Cho-Very-Ba!
電気グルーヴ、コンフュージョンを経て
最近待望の「キュートメン」を再結成した
CMJKプロデュースによるギャグトラック!!
ガングロイケメンがセンター街を闊歩していた頃、
みんな「お前こそチョベリバなんだよ!」と言ってましたね。
ブレイクの「おーーーーーー」のところで走ってる真似して、
「ぶるぶるベリバ!」のところで「キャイ〜ンポーズ」を決めてください。

6.diEZEl from JPS / たまごっちフリーク
ジャリラップの決定版!!
やっぱりこの子たちも前述のキャイ〜ンの影響を受けてか、
チョベリグチョベリバとイケメン語を使いまくってラップします。

7.稲川淳二 with r-e-i.com / HELP ME!
元祖リアクション芸人こと稲川淳二も
今ではすっかり怪談芸人界の第一人者となりました。
この曲ではバックにアイドルグループを従え、
ホラーラップに乗せて稲川の怖そうなトークが絡みます。
ところどころで聞こえる物音は、ラップだけにラップ現象?

8.地獄堂’z / 神様たのむぜ!
こちらはジャリホラーラップ!!
稲川のネガティブさに対して、
こちらはあっけらかんとしたポジティブさを感じます。
「怨霊や生霊なんてウソだと思ってたけど、、、」ってセリフは
チャイドル時代の吉野沙香ちゃんです!!!

9.吉幾三・川中美幸 / 出張物語
注:お子様はここまでで寝かしつけてください。
ここから「おとな」のゾーンに突入!していきます!!
これは演歌界の売れっ子二人による
お色気タップリのデュエットコントソング!!
吉幾三もさることながら、川中美幸の吹っ切れっぷりも聞きどころです!

10.しじみとさざえ / ものまね想い出の九十九里浜
テレビでおなじみのメドレー形式で
いろんな人のものまねが繰り出されるんだけど、
これがぜんぜん似てなくて笑っちゃいます!!
小林幸子と山瀬まみはちょっと似てるかな?
キョンキョンの「もっともっと!!」なんか鳥肌たちますよ!!
コロッケと美川憲一が友情出演。

11.冠二郎 / 冠レボリューション
演歌界のアニキ、冠二郎による演歌ビッグビートメドレー!!
CDエクストラ仕様で「アニキの部屋」などおもしろ要素いっぱいで、
若者ウケを狙ったものの、あえなく不発。
アニキ、大丈夫。Re-GAGがあるよ。

12.KOJI1200 / ナウロマンティック
今田耕路がテイトウワとユニットを組んで
ニューロマンティックに挑戦!!
化粧とカチカチな振り付けが最高!!
テイトウワはこれをきっかけに吉本入り。

13.細川ふみえ / スキスキスー
「ギルガーメッシュ!」の掛け声で一世を風靡した
ふーみんこと細川ふみえのデビュー曲。
深キョン「キミノヒトミニコイシテル」とならぶ
小西康陽ベストワーク。

14.間寛平 / カルマは急に止まれない
普段のコテコテギャグからは想像もつかない気力で
24時間マラソンを乗り切り、お茶の間を涙と感動で包んだ寛平ちゃん。
こちらの曲は「アーメマー」「誰がじゃー、なぜじゃー、どうしてじゃー」と
コテコテなほう満載です。

15.ナン・マツ&プリップリッキッズ / プリップリッロック
「悩み無用!」のCMで薄毛の若者から絶大な信頼を得る
松崎しげるアニキが、
学校でうんちができないで悩む小学生に
「悩み無用!」とうんちをすることの素晴らしさを
デジロックサウンドに乗せて歌い上げています!!

16.MAX / 恋するベルファーレダンス(RAVEMAN MIX)
アーティストの意向からか完全になかったことにされている
「RAVEMAN MIX」を収録!!
今やJポップ界の頂点にまで上り詰めたMAXの面々が
超お下品男漁りアホアホラップに挑戦しています。
「ねぇねぇねぇ!今の男見たー!じゅるる!!」(←これをラップで)
作詞は秋元康。Re-GAG界の最重要人物ですね。

17.スキャットマン・ジョン / プリプリ・スキャット
おなじみの「エビバディプッチン!!」。
ワゴンセールでの人気をMCハマーと二分する
故スキャットマンおじさん。
終盤の子供との合唱スキャットが泣かせます!!

18.アダモす / パパイヤランド
「日本人で初めてバンジージャンプをした男」
アダモちゃんこと島崎敏郎がガングロ軍団を率いて
パラパラシーンに殴りこみ!!
しかし現代のガングロギャルには「アダモステ」っていうギャグ自体
全然理解できなかったようで、、、あえなく不発に。

19.グレート・チキン・パワーズ / MIX JUICE
元気TV「高校生お笑い甲子園」優勝ユニット。
ギャグセンスはともかくとして、勢いでは同時期にデビューした
キンキキッズを凌ぐほどだったのですが、、、
「サトウのごはんお願いします!!」というヒットギャグ有り。

20.王様 / 深紫伝説
「日本語直訳ロック」という新しい音楽ジャンルを切り開いた王様。
そのデビュー曲は「ディープパープル日本語直訳メドレー」。
訳詞以上に、そのあばれた独特の歌唱法が笑えます。

21.野坂昭如 / ダニアースの唄
世の中のすべてを「ダニ」の一言で済ます、
野坂の説教ラップ!!
その激しさはエイフェックスツインのドリルンベースを凌ぐほど!!

22.反町隆史 / POIZON2000
ご存知GTO(グレートティーチャー鬼塚)こと反町の
映画版デジロックリミックス!!
松嶋奈々子に続いて映画では藤原記香とのからみも?
ドラマでの「ハンマー壁壊し」に続いて、
映画では田中麗奈ちゃんとの「プチ気球旅行」で
観客の涙腺をゆるめます!!

23.エンディング
ふたたび、吉村でエンディング。
今回のミックスは「DJミックスをメドレー風に」がテーマ。
メドレー風にする必然性ってはっきりいってゼロなんだけどね。

というわけで、今回のミックスは現在までのレーザーメスの
集大成といった内容になりました!!
豪華!!どこが?
まーとにかく、曲で笑って、
最終的にはこんなもんで踊ってる自分を笑ってください。

(解説:DJ KEMCO)

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